メイド(ハウスメイド;使用人)の部屋です。普通は二人部屋で、これは窓際のベッドです。
屋敷の敷地内に使用人寮がある場合と屋敷そのものに住み込みの場合があります。
労働時間は朝の二時からとか十七時間労働とかもあったようで、ご主人様が起床する前から就寝する後までが
労働時間でした。自由時間はほとんど有りませんでした。なにしろ炊事、洗濯、掃除など家事すべてが人力作業で
あったために、その作業量もさることながら若い労働力でないと勤まりませんでした。
そのため若い使用人は少ない自由時間で少しでも手につく技術力や知識を身に付けて、ランクアップを図りました。
机は屋敷のお下がりで、そこで一生懸命に勉強した事でしょう。本棚の本で知識を付けて、家庭教師職を目指した
かもしれません。
部屋には私物はほとんどありません。壁に貼っているのは七宝焼きなどのプレートです。これは神戸北野異人館の
屋敷内のメイドルームに実際に貼ってあったもののレプリカです。これが唯一の装飾だったようです。
実際の部屋の大きさは六畳に六人住んでいて、天井も低く、ほとんどゴロ寝状態でしたが、さすがにそれでは夢も希望も
無いので、ここでは簡易ベッドをしつらえてあります。
暖炉は石炭が高価だったために、使用人が使う分までは回らなかったようで、ここでは使われていません。


差分夕方


差分夜


若い使用人というのは見かけますが、年寄りの使用人というのは(家政婦:ハウスキーパー)以外はそう見かけません。
一定の年齢になると結婚して円満退職か、身に付けた技術で宿屋や裁縫業を営んだようですが、未来は限られていました。