江戸時代の背景について。
注記
たとえば400年先の同人ゲーム背景作家が昭和時代を選んだとしましょう。
昭和の時代は1926年から1989年まで64年間も続いていました。
この64年間の昭和の時代を凝縮して、たった一例で「昭和の時代」を作ったとしたら、それは正確な描写でしょうか?
ここで描く江戸時代といっても1603年〜1867年まで264年間も続いていました。
現存する歳時記や風俗史から「江戸の生活史」を再現しましたが、やはり正確な描写かは考えてしまいます。
というのは、漫画やアニメでさえも20年経てば、その描いている風俗や文化に違和感があるという事を考えれば
江戸時代の歳時記等も「その描かれた年」から20年前後の間の風俗や文化を表現していると考えられるからです。
ですから、ここで描く「ぐったりにゃんこの江戸時代」は現代の知識で創造した憶測の多いフィクションである事をお断りしておきます。
写真による取材は「兵庫県姫路城」「京都太秦映画村」「東京深川江戸資料館」などです。
■行商(屋台見世:やたいみせ)
江戸時代を代表する二八そば。二八とはソバの割合とも一杯十六文だった事からの語呂合わせとも言われていました。
下図のようによっこらせと肩にかついで、江戸の町を徘徊しました。

適当な場所を見つけるとそこで商売を開始!

ここでは収納式七輪を外に出している状態を表現してみました。
初期の頃はそば切りをつゆで食べるだけでしたが、江戸の人口が増えて庶民の嗜好がこえてくると「天ぷらそば」「鴨そば」等も
売るようになったようです。
食べるスタイルはもちろん立ち食いスタイルでした。
これが後に居見世(店舗)になり、現代よく見る「蕎麦屋さん」に進化していきました。
■居酒屋(縄暖簾:なわのれん)
TVや映画でおなじみの居酒屋。テーブルが整然と並び、丸椅子や長椅子に腰掛けてるタイプです。
ですがテーブルが食事用として知られるようになるのは、西洋文化が入ってくる幕末で、それまでは筆記用具(寺子屋や筆記用)でした。
長屋にあるはずの「ちゃぶ台」も、登場するのは明治になってからで、江戸時代にはなかったようです。
江戸時代に普及していた居酒屋は、最初は立ち飲み屋だったものが、江戸半ばになって固定した店舗になった「居見世:いみせ」でした。
座敷と土間に長い足付きの板が置かれ、そこに片足であぐらをかいて座り(下図)、食事をしたようです。

その姿が神社の神門にある矢大臣像に似ていたから、居酒屋を「矢大臣」とも呼んでいました。
ここでは一汁二菜の普通の食事を木椀に盛り付けてみました。食器は瀬戸物でもよいのですが、庶民的な木椀を選びました。
酒は「ちろり」も「とっくり」も用いましたが「徳利」の普及は幕末だった事を考慮して、ここでは「ちろり」を用いています。

座る長板の部分は敷物がある場合とない場合があるのですが、ここではゴザを敷いています。
■長屋
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